2009年(平成21年)8月23日(日曜日)高知新聞掲載分

「土佐茶」ブランド化目指す

全国屈指の高品質

苦味なく すっきり味

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 日本人の生活に欠かせない「お茶」。高知県産の茶葉は、これまでブレンド用の原材料として静岡県などの有名産地へ出荷されることが多かったため、実は全国屈指の高品質茶であることは、あまり知られていない。苦味がなくすっきりとした独自のおいしさを誇る本県産100%のお茶を「土佐茶」として、消費拡大に向けブランド化する取り組みが広がっている。県内有数の茶の産地、吾川郡仁淀川町を訪ねた。
 
   
日本茶支える高知産
   「静岡茶」、京都の「宇治茶」などのいわゆる銘茶は、長い間「おいしい茶」として高い評価を受けてきた。産地名がそのまま有力ブランドとなり、日本茶の生産・消費をけん引してきたともいえる。
 本来、茶はいくつかの種類をブレンドし、さまざまな味わいを作り出すものだ。茶商たちは、よりよい茶葉を求めて日本を歩き、味と香りを利き、調合して独自の味わいを完成させる。そのブレンドの材料としてなくてはならない存在なのが、本県産の茶なのだ。
 摘み取った葉を蒸してもみ、水分を5%まで乾燥させた「荒茶」の状態で出荷する。これを茶師がさまざまな特徴を合わせ持つようにブレンドし焙煎(ばいせん)して水分を3%にしたのが、「仕上げ茶」と呼ばれる消費者に届く茶である。
 牛肉の産地偽装問題を発端に、「『産地名を冠した茶』にほかの産地の茶葉が使われていることは消費者の誤認を招く」として、2004年、社団法人「茶業中央会」は産地表示に関する自主基準を設けた。「産地を銘柄として使用する場合は、当該産地の茶葉を100%使用したものに限る」という内容だ。
 産地銘柄を守りたい静岡県ではブレンド用茶葉の需要が減り、それに伴い高知県産茶葉の出荷量も年々減少傾向となっている。その対策として本県では、県産茶葉のおいしさに目を向け、質の高い「土佐茶」の生産・ブランド化が始まった。「県産業振興計画」の一つとしても注力している。


 山あいに広がる茶畑で栽培について語る谷脇洋輔・沢渡生産者組合長(仁淀川町別枝)

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