2010年(平成22年)6月27日(日曜日)高知新聞掲載分
ピーマン部会で実績
平成14園芸年度には2戸の農家が先行し、平成17園芸年度より部会全戸でエコシステム栽培に取り組むJAとさしのピーマン部会。2008年2月には、その技術の改革と発展が認められ「第37回日本農業賞」特別賞を受賞した。
ピーマン栽培を始めて10年、天敵昆虫の導入に苦心を重ねた同部会副部長の池田秀仁さん(44)は「農薬の使用が格段に減り、土が元気になった」と話す。元気な土に育つピーマンは、病気になりにくく、天敵昆虫の働きで小さく軟らかい時期に虫の被害に遭うことが少ないので外観も見事。当初、農業先進国であるオランダ生まれの天敵昆虫を何度も試したが、気候風土の違いからかなかなか定着せず苦労した。後に、地元にいる土着天敵を発見し、捕獲して活用するようになった。その結果、ハウスの周りに従来の生態系が戻ってきたという。池田さんのほ場には天敵昆虫を繁殖させる温存ハウスがあり、捕食性の高い働き者の益虫が育っている。
「ここはのどかで自然豊かな土地。虫も人も元気に過ごせるところです」。環境保全型農業の実践が、県の農業、環境を守っている。
環境への配慮が、すなわち安全な食、人の健康へとつながる大きな取り組み。エコシステム栽培で育てられた野菜は、トンボをデザインしたマークをつけて出荷されている。県園芸連としては、県内外に付加価値の高い商品として認知を広めたい意向だ。
ハウスで元気に育ったピーマンを収穫するJAとさしピーマン部会の池田副部長(土佐市高岡町)
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