日本の農業の大きな課題である、農業従事者数の維持・拡大。先のJA全国大会の決議の中にも、新規就農者の支援強化が盛り込まれた。農業の明日を見据え、県内でもっとも踏み込んだ具体策を打ち出し、取り組みを進めているJA土佐くろしおと、管内で花き園芸に取り組むUターンの男性を紹介する。
           

新規就農者のための賃貸ビニールハウス。トラクターなどの機具のレンタルもある(写真はいずれも須崎市神田)


賃貸ハウス6棟建設
   農業の明日を見据え、次世代の就農者を育てる取り組みに力を入れているJA土佐くろしお。県や市の就農支援制度とも連携する「元気な就農者支援窓口」を置き、専任スタッフ2人を配置。新規就農者へのきめ細かなサポートを行っている。就農希望者が増加傾向にある中で、農業のよい面だけでなく厳しい現実も伝え、農業の本質をしっかり考えた上での就農を勧めている。
 今年は新規就農者のためにアパート式のレンタルハウス(5アール)を、神田地区に3棟、上分地区に3棟建設。5年間契約の賃貸ビニールハウスで、4月から利用者の利用を開始した。ビニールハウス園芸は初期投資が大きいうえ、作物の特性を知り、栽培技術を会得するためには2〜3年を要する。このアパート式のレンタルハウスで経験を積むことで、本格的な就農への足掛かりになると期待されている。栽培技術だけでなく、この土地に合った採算の取れる作物の栽培を勧め、収入の確保についても心を砕く。いかにして農業で儲けるか、営農についても細かいアドバイスを行っている。
 ビニールハウスは、建設コストも高いが解体費用も高額。今後、高齢化などで「空きハウス」となる中古物件の情報を集め、就農者にあっせんするコーディネーターとしての役割も担っていく考えだ。

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2010年(平成22年)4月25日(日曜日)高知新聞掲載分

新規就農 手厚く支援
農業従事者 維持・拡大へ

JA土佐くろしお

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