四十年以上の栽培歴を持つ宿毛産の土佐文旦は、「宿毛文旦」として親しまれている。JA高知はたでは、昨年から特に優れた品質のものを「だるま文旦」としてブランド化し、高品質ブンタンとして売り出している。光センサー選果機により糖度・酸度のバランスがとれたおいしさを保証し、商品の信頼につながっている。今回は、宿毛文旦の品質をより高めるよう努力を続ける、JA高知はた宿毛支所を取材した。
味のバラつき克服
宿毛文旦は、そのほとんどが宿毛市宇須々木地区で栽培されており、暖かい気候を生かして、冬の間も樹上で完熟させるのが特長だ。五十〜六十戸のブンタン農家がある中で、JA高知はたに出荷し、宿毛文旦研究会に所属するのは二十三戸。ブンタンの品質の向上に日夜努力を続けている。
JA高知はたが光センサー選果機を導入したのは五年前のこと。ブンタンの選別は玉の大きさ美しさを基準に、人の目視によって行われるのが一般的だ。生産者、園地、木を植えている場所、実がなっている場所によっておのずと味が違ってくるため、目視による選別では同じ等階級の中にさまざまな味が混在する。「味に当たりハズレがあることが長年の課題でした」と、JA高知はた宿毛支所のみかん選果場長を務める川田尚宏さん。JAの営農指導員でもある。お客さまがたまたま手にした一つがハズレだった場合、「宿毛文旦とはこんなものか」と、宿毛文旦全体の評価が下がることが何よりも残念。そこをなんとかして解決したいという思いで、メーカーとともに、初の試みである「皮の厚い大玉みかんのための光センサー選果機」を導入した。
ゆるがぬ美味
ブンタンは生産者ごとに集められ、選果機にかけられる。表面を洗浄したあと、第一のセンサーで糖度・酸度を検知し、第二のセンサーで玉の大きさや形、傷を読み取る。コンピューターが瞬時に外観と味とを総合的に評価し、出荷基準に達したものだけに生産者番号が印字され、三十等階級に分けてゆく。出荷基準に達しなかったブンタンは、ラインの最後で「規格外」として外観不良、内容不良の二つに分別され、生産者の手元に返される仕組みだ。等階級別に分ける中で、糖度と酸度のバランスが特に優れたものを「だるま文旦」と格付け、専用の箱に詰める。その数は全体の二割程度だという。「目視だけでは選び抜くことができなかった極上品で、一箱すべての玉の味を保証することができます」。そう話す川田さんの言葉は、自信にあふれていた。
生産者には、持ち込んだブンタンの選果の内容を記した「成績表」が発行される。それぞれの等階級の数量が明記され、平均糖度や全体比なども一目瞭然(りょうぜん)。自分の園地からどれぐらいのブンタンが「だるま文旦」となりえたのか、今年のブンタンがどの程度のおいしさなのか、数字でしっかりと伝えられる
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2009年(平成21年)2月22日(日曜日)高知新聞掲載分
JA高知はた宿毛支所
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